おやつは心の潤いとして食べる

2019年6月20日

食事と食事の間隔は、4~5時間くらいが理想的ですが、なかなか理想どおりにはいかず、昼食と夕食の間が6~7時間くらい開いてしまうことがあります。場合によってはもっと時間が開くこともあるでしょう。このような時は、軽めのおやつをとることがおすすめです。

おやつは「間食」といって、その名のとおり食事と食事の間にとるものです。上手におやつをとることで、夜遅くに食べすぎるのを防ぐという働きがあります。一方でとり方を間違えると、量やエネルギーが多すぎて夕食がきちんと食べられなくなってしまいます。かえって夜遅くにお腹がすいて「つい夜食を食べてしまった」ということになると、翌朝の食欲にも影響します。
そこで、おやつの時間についても考えてみましょう。

コーヒーに含まれるカフェインやスイーツに含まれる砂糖は、精神を安定させ、心の栄養になります。精神的ストレスの解消ができるのであれば、おやつの時間に甘いお菓子類を食べるのもいいでしょう。

ただ、仕事が忙しかったりしてなかなか時間がとれないでいると、3時におやつを食べるつもりが、夕方の5時や6時になってしまい、もう夕食のようになってしまうかもしれません。ですから、漫然と甘いものをとるのではなく、自分が何時に食べているのかを気にとめましょう。

健康への悪影響を考えると、おやつには、洋菓子よりも和菓子のほうがおすすめです。甘いのには違いがなくても、脂肪や食品添加物は少ないためです。

チョコレートは心の薬になる

チョコレートには、原料であるカカオマスにテオブロミンという物質が含まれています。これはアルカロイド(植物塩基)という植物毒の一種で、チョコレートの苦味には毒性があります。
といっても、チョコレートには問題になるほど大量に含まれているわけではなく、ストレスを解消する薬の役割を持ちます。

このように毒性をもったテオブロミンを大量に摂取した場合には危険ということになりますが、そもそも薬というものは、量が多すぎると毒になります。そして、毒性が強いほど、薬として使ったときに効能も強くなるのです。

心を潤すものとしておやつにチョコレートを食べるなら、安価なチョコレートをたくさん食べるのではなく、高級なチョコレートを少し食べるほうがいいです。高級なチョコレートにはカカオマスが多く含まれていて、つまりテオブロミンの量も多くなるので満足度が高くなります。苦味が強めで砂糖が少ないこともメリットです。