糖質を制限する食事

2019年7月9日

糖質制限食がメディアでもたくさんとりあげられています。糖質制限食というのは、ご飯やパン、めん、芋類といった糖質の摂取を減らしてダイエットをしようという食事法です。
糖質は、たんぱく質、脂質と並ぶ3大栄養素のひとつです。主食となるご飯やパンなどの穀類のほか、芋類や果物、砂糖などに含まれています。

この糖質を制限する食事法は、昔から流行ったり下火になったりを繰り返してきた健康法です。アメリカでもこのダイエット法がおこなわれてきましたが、日本では、美容研究家の故・和田静郎氏が昭和30年代の初め頃に、ご飯を減らして痩せようと提唱した『和田式フィギュアリング』がその走りだといわれています。

これまでに流行ったさまざまな食事法には、すべてに共通した流れがあります。『○○だけダイエット』のように極端な方法のものは、テレビや雑誌などにもとりあげられ、話題になりました。その情報を得た大勢の人が実践するので、中には成功する人もいれば、何も変わらないという人も出てくるのは仕方のないことでしょう。
糖質制限食も例外ではなく、実践して効果の出る人はいるでしょう。特に、夜遅くに食事をする人が増えた現代では、その傾向は強くなります。夜遅い時間になっても、しっかりご飯やラーメンを食べて太っている人がそれを止めたら体重が減ります。また、糖尿病やその予備群の高血糖の人が、穀類や芋類の摂取を減らせば、血糖値が下がる可能性はかなり高くなります。
しかし、糖質制限には次に挙げるような問題もあります。

糖質制限食の問題点

  • 体重がリバウンドする
  • 心臓や腎臓に負担がかかる
  • 精神面に弊害が生じる

体重のリバウンド

体重がリバウンドしてしまうという心配は、どんなダイエットをおこなっても付きものです。
糖質制限食で体重がリバウンドするのはなぜなのか、それは、私たち人間がもとから炭水化物を欲する生きものだからです。ほかの動物と比べ、脳のエネルギーとなる炭水化物をしっかり摂取して頭脳を成長させるために、人間の母乳には炭水化物がたくさん含まれていて甘みがあります。もともと体が炭水化物を欲しているので、無理に制限するとそのうちガマンが限界に達し、ついには無茶な食べ方をして、ダイエット前よりも体重が増えてしまうのです。

心臓や腎臓への負担

心臓や腎臓に疾患がある人は、糖質制限は厳禁です。それは、糖質制限をおこない炭水化物を摂らなくなると、食事はおもに脂質とたんぱく質ばかりになってしまうためです。
脂質の多い食事をしていると、女性ホルモンの分泌が乱れて乳がんなどの婦人科系の病気にかかったり、肥満や高脂血症を招いたりして、心臓への負担は当然高まります。
たんぱく質の場合も、やはり摂りすぎは危険です。老廃物を除去するというとても重要な役割をもつのが腎臓ですが、その働きが失われてしまうと腎不全になり、生涯透析をして人工的に老廃物の除去をしなくてはならなくなります。腎臓病になると、たんぱく質が多く含まれているために老廃物が出やすい肉やたまご、牛乳などの摂取を極端に減らさなくてはなりません。このように、糖質に代わるほどたんぱく質を摂ろうとすると、腎臓の負担が大きくなってしまうのです。

精神面への弊害

糖質制限を続けていると、慢性的に頭がぼんやりする、落ち着きがなくなったという話を聞きます。この理由として、炭水化物の一種である砂糖を断つことへのストレスがあると考えられます。
砂糖には昔から精神安定剤として利用されてきた歴史があって、砂糖をとると、中枢神経から快感物質が分泌されることでストレスを軽減させる効果があります。それを考えると、必要悪とも言えるのかもしれません。世の中の大半の人は、砂糖をはじめ、アルコールやタバコで精神面を保っている部分があるのです。

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