現代人の夕食事情

現代では人々の生活が夜型になるに連れ、夜遅くに夕食をとる人が増えてきました。その傾向は、田舎よりも都会に暮らす会社勤めの人のほうが強いです。午後10時や11時に食べるのが当たり前だったり、日付を越えてから食べるという人も珍しくはないでしょう。

人にはライフスタイルやそれぞれの事情がありますから、それは絶対にダメな食生活とは言えません。しかし、朝食も昼食もまともに食べていないようだと、仕事が終わったあとの夕食には、重めの食事をお腹がいっぱいになるまで食べてしまいがちです。翌朝もまた仕事に出かけなくではならないので、夜食べたものがじゅうぶんに消化されないうちに眠ってしまう。

そんな生活は、たまにならまだいいのですが、日常的になっていると問題です。肥満や糖尿病、高脂血症といった生活習慣病、そして婦人科系の病気の引き金にもなることがわかっています。
夜遅い時間にとる食事は、私たちの体に大きな負担となり、健康を害します。

夜食の時間に夕食をとる現代人

あなたはいつも何時に夕食をとっているでしょうか?たとえば夜10時に食べる食事は、夕食というには遅すぎで、夜食というほうが的確でしょう。
理想は朝食が6~7時、昼食が12時、夕食が夜の6~7時くらいのパターンです。この場合、夕食から翌日の朝食までの時間がおよそ12時間空いているので、たとえ夕食をたくさん食べたとしても次の食事の時間には消化が済んでいて空腹の状態です。
現代人が夕食だと思って食べている時間は、本当は夜食の時間です。それなのに、油っこいものを食べたり、たっぷりの量を食べたりするので、翌朝起きても胃の調子が悪いのです。

夕食の内容や量も、夜6時に食べるのと10時に食べるのとでは、健康的に考えると違ってきます。「いつ食べるのか」と「何をどれくらい食べるのか」の両方を考えなくてはならない時代なのに、夕食と夜食がゴチャゴチャになってしまっています。夜9時以降に食べているのは夜食であるということを自覚することが必要です。

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