健康的な食事法はほどほどにしておく

2019年8月1日

前に紹介した糖質制限食のほかにも、健康食として知られているものにマクロビオティック(玄米菜食)があります。マクロビオティック(玄米菜食)は、玄米と味噌汁を中心にして、野菜(おもに根菜)を食べ、動物性の食品は食べないというのが基本の食事法です。
これは、結果的に日本の昔からの伝統食に近い食生活になるので、日本人にとっては比較的無理のない食事ですが、こうした極端な食事法というのは、ほどほどにしておいたほうがよいです。

厳格な食事制限の恐ろしい結果

糖質制限をしたければ、夜遅い時間のご飯だけをやめておいて、その代わりお腹が空いた朝か昼に炭水化物を摂るようにすればよいのです。また、マクロビオティックをするならば、自宅での食事は玄米菜食を実行して、外食などするときには肉や魚も食べるというくらいがよいのです。
糖質制限をするというと、白いご飯もパンもいっさい食べない。マクロビオティックをはじめたら、本当に動物性食品をいっさい食べないようになってしまう。普通の人は、これだけきっちりとした食生活を続けるのが難しいものですが、それを本気で続けてしまう人も中にはいます。
こうなると偏食となってしまい、極端な偏食なので、体への副作用が表れることもあります。

マクロビオティックをおこなうのは、美容に気を遣う女性が多いのですが、そうした人の行く末はたいてい決まっています。初めの頃には便通が良くなった、痩せてきた、肌がきれいになった、などと感じるのですが、そのうち栄養失調になってきます。貧血を起こしたり、生理がこなくなったりもします。ひどくなると、精神疾患さえ引き起こすのです。

ここで挙げたのは極端な例ではありますが、短期的には糖質制限やマクロビオティックをおこなって体調が良くなったという人がたくさんいます。その理由は明らかで、それまでの食事が酷すぎたのです。毎日、菓子パンやカップ麺、コンビニ弁当などで過ごしてきた人にとっては、ずっとマシな食生活になったということでしょう。
健康意識の高すぎる人は、健康的な食事法を取り入れることでプラスマイナスゼロのところからプラス100までアップさせようとしがちです。こうした考えでいるために行き過ぎになり、さまざまな不調をもたらしてしまいます。

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